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FASION 3DCG AWARD

豊島、TFL、ベルエポック 「ファッション3DCGアワード」授賞式
新たなクリエイター輩出目指す


3D・CGを活用した服づくりのコンテスト「ファッション3DCGアワード」が2021年9月27日、豊島・東京本社で開催され、「3DCG賞」に中上ゆめかさんの「360°どこから見ても見え方の違う服」、「リアルクローズ賞」に野崎来夢さんの「はじまりのロンパース」が選ばれた。同アワードの主催は豊島、東京ファッションテクノロジーラボ(TFL)、ベルエポック美容専門学校。開催目的はアパレル産業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する主力技術である3Dモデリングの認知浸透や、新たなクリエイターの輩出、技術の向上。対象はベルエポックのトータルビューティ科ファッションコースの2年生で、半期の授業の終了ごとにアワードを発表する。TFLが行う授業「ファッションIT演習」を通じて3D・CGによる服作りに取り組んだ。デザイン作成のプロセスではコンセプトワーク、ディレクションでTFLが派遣する講師チームがサポートした。

「3DCG賞」に中上ゆめかさんの
「360°どこから見ても見え方の違う服」が受賞

3DCG賞を受賞した中上さんは「アバターを通して全方位を思うがままに確認することができる3Dモデリングの特徴を生かしたデザインを意識した。シルエット、ファブリック共にアシンメントリーにこだわり、角度によって見え方の変化を感じるデザインにした」。

「リアルクローズ賞」に野崎来夢さんの
「はじまりのロンパース」が選ばれた

リアルクローズ賞の野崎さんは「エポーレットやカーゴパンツなどミリタリー要素を加えた探検服をイメージしたロンパース。20代の男女がターゲット。力強いデザインや機能性を意識した。素材は弾力性のあるジャージーでネオフューチャーな素材感を選んだ」などと作品を紹介した。

同アワードの審査員には豊島の渡辺哲祥デザイン企画室室長、TFLの木内潤一取締役。特別審査員はウィゴーの望月大作取締役が担った。渡辺氏は「3Dの目線による新しいデザインの可能性を感じた」。木内氏は「TFLは〝ファッション革命〟を掲げている。従来のファッション教育のスキームにない新しいテクノロジーを使えばデザインが考えられることを証明したい」。望月氏は「今はSNSや3D・CGによって自分で発信できる時代になった。若い人の活躍を楽しみにしている」。ベルエポック美容専門学校の菊池慶トータルビューティ科学科長は「頭のなかにあるものが、実際に3Dデザインとして目の前に表れてくる喜びを学生たちに感じてもらいたいと思い授業に関わってきた」などと述べた。

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