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ADASTRIA × VIRTUAL CLOTHING

3DCGデザイン「VIRTUAL CLOTHING™」を活用した「インクルーシブデザイン*」でファッションブランドを展開する株式会社アダストリアと協業


繊維の廃棄を減らすとともに、すべての人にファッションの楽しさを届けたい

株式会社アダストリアと協業し、身体的な障がいを持つ方、病院服を着用する機会が多い方など、多様な視点を取り入れた洋服を、3DCGデザイン「VIRTUAL CLOTHING™(バーチャルクロージング)」を活用して製作します。この方法で製作された洋服は今後、アダストリアグループ公式WEBストア「.st(ドットエスティ)」での展開を予定しています。

ADASTRIA × VIRTUAL CLOTHING 参考イメージ1

何らかの障がいを持つ方は、世界に約10億人いるとされています*1。その中には、身体的な障がいによって、自分で洋服を着脱することが困難であったり、選べるデザインが限られてしまう方がいます。 このような背景において、今回の2社の協業は最先端の3DCGの機能を活かしながら、これらの課題を持つ方々に合わせた洋服を製作し販売する取り組みです。着脱のしにくさやサイズに悩まれていた方々がもっと自分らしく、より多くの選択肢の中からファッションを楽しんでいただける機会を提供してまいります。また、国内では、年間約170万トンの繊維廃棄物が発生しており、アパレル製造工程で出る廃棄物などが含まれます*2。サンプル作成にVIRTUAL CLOTHING™を活用することで廃棄物を軽減し、サステナビリティにも貢献します。

豊島はファッション業界のDX推進に伴い、3Dデザインソフトを2020年7月より導入し、パターンデータの一元管理や蓄積を行っています。これによりパタンナーの作業効率化やアパレル商品の生産工程でかかる時間・手間・コスト・サンプル製品の削減に取り組みながらお取引先様の費用負担を軽減し、ファッション業界全体のDX推進に貢献することを目指しています。

アダストリア社員の経験が
きっかけとなった協業

今回の協業は、株式会社アダストリア内での社内事業提案プロジェクトで、親の介護をきっかけに身体の不自由な人や寝たきりの人でも、ファッションを楽しめる服を作りたいという社員の想いに、それを実現する効果的な方法として豊島がVIRTUAL CLOTHING™を提案したことでスタートしました。病気や高齢のため身体を思うように動かせず洋服の着脱やサイズ計測が難しい方、車椅子や義足・義手での生活により既成サイズだと丈やサイズ感が合わない方などがいる中、3DCGでデータを活用した洋服作りをすることで、時間・手間・コスト・サンプル製品を削減しながら、各個人の身体に合わせた多様なファッションを提供していくことが可能です。また、通常の洋服作りはサイズやデザインがブランド側によって決定されている商品をユーザーが購入しますが、今回の取り組みは“課題を持ったユーザー様を起点にした洋服づくり“となります。このような生産プロセスもデータを活用した洋服づくりならではの特徴です。

ADASTRIA × VIRTUAL CLOTHING 参考イメージ2
▲各個人のデータをスキャンし様々な角度で検証、一人ひとりに合わせたデザインが可能に

株式会社アダストリア「Play fashion! for ALL」について

「Play fashion! for ALL」は、株式会社アダストリアの社内事業提案プロジェクト「Project A」より発案されたインクルーシブファッションサービスです。社会には、さまざまな人が生活しています。だからこそ、誰もが“同じじゃない”という当たり前を、もっと、もっと、ファッションに取り入れたい。そんな社員の想いから生まれました。その想いをサステナブルな観点を取り入れて叶えたいと、今回の協業が実現しました。

VIRTUAL CLOTHING™
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